Minimum & Bluetooth Audio
   かんたんオーディオ   
Bluetoothオーディオ
  


かんたんオーディオ

パソコンには申し訳程度の音が良くないスピーカーが内蔵されています。一応音は出ますが、音は歪んでいるし低音は全くでないし、音楽の魅力を伝えることはできませんね。

iPodやiPhone、iPadで音楽を楽しんでいる人はパソコンのiTunesに音楽ソースを入れていると思います。このパソコンを中心としてオーディオ・システムをつくるととても高音質で音楽を楽しめるようになります。一部のオーディオファンには知られていることですが、パソコンを使ったオーディオ・システムは、何十万円もする高級CDプレーヤをしのぐ音が出すことも可能なのです。


パソコンのイヤホン・ジャックを使う

パソコンのオーディオ出力を使ってスピーカーを鳴らす方法はいろいろありますが、ここでは最もシンプルな構成としてパソコンのイヤホン・ジャックを使う方法を考えてみましょう。パソコンのイヤホン・ジャックの音はそんなに悪いわけではなく、じつは揺るがすような超低音から高音までとてもワイドレンジなのです。ただちょっとノイジーなのが弱点です。外部のスピーカーを使うことでパソコン内蔵のスピーカーに比べたら格段に良い音で音楽が楽しめます。


パソコン+パワード・スピーカー

アンプとスピーカーが一体になったものをパワード・スピーカーといいます。パワード・スピーカーを使えば、パソコンのイヤホンジャックとケーブルでつなぐだけで「かんたんオーディオ・システム」が出来上がります。

<その1>
できるだけ廉価にパソコンのスピーカーのチャカチャカ音から脱出して、ちょっとだけそれらしい音で音楽を聴きたいというのなら、お手軽にご予算1,800円〜3,300円コースでいかが。Youtubeにレポートがあったのでリンクしておきます。使用上の注意としては、どちらもUSBから電源をもらうのでパソコンのUSBを使うとパソコンがかわいそうです。市販のUSB電源アダプタを使ってください。

 
Creative Pebble 1,800円(左)/ TaoTronics TT-SK018 3,300円(右)

<その2>
スピーカーの低音の質はスピーカーの直径でほぼ決まります。最低限のバランスを求めると直径6cm以上が必要です。Creative T15 Wireless(5,400円)あたりがボーダーラインです。Bluetoothがついていますがイヤホンジャックとつないで有線でも使えるのとこのクラスではお安い方なのでこちらでもご紹介しました。

4,000円以下で買えるT10をおすすめしようとしましたが、T10は一定時間音がないと電源が勝手に切れてしまい、手動で電源ONしなおさなければならないので具合が悪いのです。このT15は勝手に電源が切れることはありません。

<その3>
手軽なところで、YAMAHA NX-50というパワード・スピーカーがあります※。元々はデスクトップやテレビの補助として設計されたスピーカーです。7cmフルレンジ・スピーカーでコンパクトなので豊かな低音や部屋全体を音で満たして音に浸るようなことはできませんが、十分に高品質な音を出してくれます。音に反応して自動的に電源がON/OFFする機能もありがたいです。生産終了品なので今ならamazonで10,000円以下のお買い得価格で手に入ります。

※NX-50の後継はNX-B55で、デザインや基本機能はNX-50と同じでBluetoothが追加されました。amazonで22,000円くらいです。こちらにしておけば、Bluetoothドングルを追加するだけで無線化できます。

<その4>
BOSEサウンドがお好みの方は、Companion 2 Series IIIはいかがでしょう。こちらもデスクトップやテレビの補助として設計されたスピーカーで、7cmフルレンジ・スピーカーでコンパクトなくせにBOSEお得意の低音がブンブン出ます。amazonで13,000円くらいで手に入ります。


パソコン+パワード・スピーカー・・・廉価に高音質&迫力

3万円の投資で高音質と迫力を得るというのはいかがですか。YAMAHA HS-5というスタジオ・モニター・スピーカーです。amazonで2本ペアで28,000円くらいですから、接続ケーブルを買い足しても3万円以内で収まります。サウンドハウスなら25,500円。HS-5は、多くのスタジオで使われているNS-10を受け継いだバランスの良い音が特徴で、NS-10よりもさらにナチュラルさが得られています。カラーはブラックとホワイトがあります。

使用上の注意点としては、電源スイッチがスピーカーごとに背面についているので、電源スイッチのON/OFFのための工夫がいります。それから、入力端子がプロ仕様のキャノンXLRと1/4インチ・フォーンジャックなので、パソコンのイヤホン・ジャックとつなぐためには、3.5mmステレオミニプラグ〜L/Rフォーン・プラグの変換ケーブルが必要です。「ミニプラグ フォーン 変換」で検索すると見つかります。



Bluetoothオーディオ

最小構成でスピーカーを鳴らす」ではパソコンのイヤホン・ジャックとパワード・スピーカーをケーブルでつなぐという最も簡単な方法をご紹介しました。この方法の弱点は「ケーブルが邪魔」ということに尽きます。そうでなくても視線制御ではパソコンの周囲はケーブルだらけになりますから、そういう面倒なものはできるだけ減らしたい、でもいい音かつ快適にで音楽を聴きたい。というわけで、Bluetoothを使ったケーブル・レスかつ高音質の視線制御オーディオ・システムを考えてみます。

BluetoothはWi-Fiやコードレス電話と同じ電波を使って、10m以内の近距離で機器をつなぐ多機能のしくみです。基本的な機能だけでもこんなにあります。

・マウス、キーボード
・リモコン
・携帯電話のダイヤルアップ
・携帯電話のアドレス帳、ハンズフリー
・プリンタ、スキャナー
・オーディオ
Bluetoothを使ってスピーカーを鳴らすには、パソコン側にはBluetoothの電波を送信するトランスミッターが必要です。Bluetoothの電波を受信するのがレシーバーです。

<Bluetoothトランスミッター>
iPhoneやiPadにはBluetoothトランスミッターが内蔵されているので、Bluetoothスピーカーを用意するだけで簡単に音が出ます。しかし、WindowsのパソコンはBluetoothトランスミッターを持っていないので、トランスミッターを追加してやらなければなりません。これをBluetoothドングルといいます。

<Bluetoothレシーバー>
レシーバーは単体で売られているものと、アンプやスピーカーと一体になったもの(Bluetoothスピーカー)とがあります。


Bluetoothドングル

ドングリではなくドングルです。こんな格好をしています。これをパソコンのUSB端子に取り付けて、WindowsのBluetoothデバイス設定(コントロール・パネルの中にある)を使ってBluetoothレシーバートとペアリングしてやれば、以後は自動的に接続するようになります。なお、Bluetoothドングルは接続の安定性や確実性が重要で、何を選んでも音質的には差はないと思ってください。

私がテストした中でのベストはELECOM LBT-UAN05C2/N(下の画像左端)で、amazonで1,100円くらいです。
パソコンのUSB端子に差し込み、タスクバーのBluetoothマークをクリックして、「Bluetoothデバイスの追加(A)」の画面を開きます。「+Bluetoothその他のデバイスを追加する」を開いて相手のレシーバーを見つけて選べば完了です。

ご注意:右の2個はCSRと称するものでオーディオ用途ではことごとく接続に失敗しており多くの犠牲者を出しました。CSR系は買ってはいけません。


パソコン+Bluetoothドングル+Bluetoothスピーカー

まずはコンパクトな名機KENWOOD AS-BT77です。KENWOODが本気出して開発したのでお値段はちょっと高めの9,000円くらい。USBから電源を供給しながらでも充電して単独でも動作します。小さいのに見かけによらず結構まともな音で鳴ります。Bluetoothによる無線接続、パソコンのイヤホンジャックとつなぐ有線接続、さらにパソコンとUSBケーブルでつなぐ有線接続の3通りの使い方ができます。対応コーデックはSBCのみ。

スペースにほとんど余裕がない、ステレオでスピーカーを左右に分けて2台置きたくないけれどもそれなりにいい音で聞きたいというケースに向いていると思います。

最小構成でスピーカーを鳴らす」のところでご紹介したCreative T15 WirelessともうひとつCreative T12 Wirelessです。amazonで5,400円くらいですからかなりお安いです。対応コーデックはライセンス・フリーのSBCのみなのでそれで安くできたのかも。

最小構成でスピーカーを鳴らす」のところでご紹介したYAMAHA NH-50の後継機YAMAHA NH-B55です。お値段は22,000円ほどします。Bluetoothによる無線接続のほかにパソコンのイヤホンジャックとつなぐ有線接続もできます。対応コーデックはSBCとAACです。


パソコン+Bluetoothドングル+Bluetoothレシーバー+パワード・スピーカー
パソコン+Bluetoothドングル+Bluetoothレシーバー+アンプ+スピーカー

すでにお持ちのお気に入りのアンプやスピーカーを生かして本格的なオーディオ・システムとしたい場合は、役者の数が多くなります。音質を決定するのはBluetoothレシーバーですが、高音質のものがなかなかありません。amazonのレビューで高評価のものでもオーディオ的にみたら使い物にならない製品の方が多いくらいです。そんな中で私が選んだのが以下の2モデルです。

比較的音が良いとされているのNT-BTR1(Olasonic)とHEM-HC-BTRATX(TSdrena)です。どちらも、一般的なRCAジャックがついていますから、そこから先は普通にオーディオ・システムとつないでください。「最小構成でスピーカーを鳴らす」のところでご紹介したYAMAHAのパワード・スピーカーHS-5をつなげば、シンプルに本格的なオーディオ・システムが実現します。

NA-BTR1→ ←HEM-HC-BTRATX


---NA-BTR1HEM-HC-BTRATX
基本機能レシーバーレシーバー
リンクIDOlasonic NA-BTR1HBRX01
周波数特性20Hz〜20kHz(44.1kHz再生時)
20Hz〜40kHz(LDAC96kHz、990kbps再生時)
10Hz〜20kHz(+/-0.5dB)
アナログ出力電圧2.1Vrms(実測:2.1Vrms)記載なし(実測:1.7Vrms)
出力インピーダンス記載なし(実測:500Ω、1kHz)57Ω
通信方式Bluetooth標準規格ver4.2Bluetooth標準規格ver4.1
対応プロファイルA2DP、AVRCPA2DP、IOPT
対応コーデックSBC、AAC、aptX、aptX HD、LDACSBC、AAC、aptX LL
電源ACアダプタDC5V(内部で昇圧)ACアダプタDC5V(内部で昇圧)
価格18,980円@anamzon6,980円@amazon



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