二眼レフカメラ AUTOCORD Minolta
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二眼レフカメラ全盛期には、日本でも数十ものカメラメーカーが勃興し、メーカー名のイニシャルだけでもAからZまで並べられるとさえいわれたそうです。そんな中にあって、千代田光学(現在のミノルタ)のロッコール・レンズはその解像度において群をぬいていました。そのRokkor 75mm F3.5レンズを搭載した二眼レフが「オートコード」です。ドイツの名門ローライと対抗できる数少ない国産カメラであったと父はいいます。
このカメラも、後年、父が知り合いから譲り受けたもので、当初は、ファインダーのフレネルレンズは破壊され、表の革張りもはがれていたそうです。それを、ミノルタの技術の方のご好意で、革はきれいに張り替えられ、フレネルレンズも交換されたのです。オリジナルのオートコードと違う点は、フレネルレンズが最新の明るいタイプになっているという点で、つまり、世界で一台だけの特別仕様ということになります。
「大事にしなさい」のひとことで、父はこのカメラを私にくれました。不具合は全くなく、頑丈に作られたこのカメラは今でも現役で、登山にもお供をすることがよくあります。コントラストはパールV型に譲りますが、解像度は秀逸です。
ファインダーをのぞいたところ
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