My Life Catalogue: Live: Nakamichi
TAPEDECK
350 / 600 / LX-3
Nakamichi

はじめて手にしたのは「350」、次は「600」、現在は「LX-3」。どれをとっても、Nakamichiらしい、繊細で、気品があって、芯があって、たくましくて、五感に響くゆるぎない音がする。音だけではない。メカニカルな動作ロジックも洗練をきわめている。16年以上前に購入した「LX-3」だが、今になっても他メーカーでこれを越える2ヘッドデッキに出会ったことがない。

2001年にはいって、LX-3の録音機能が動作しなくなった。「どうですか、直りますか。部品によっては駄目なんじゃないでしょうか。」「はい、もちろん部品によっては駄目なこともありますが、OPアンプでも現行のもので置き換えできますから、結構直りますよ。」幸運なことに、わがLX-3は、21世紀になっても我が家のメインデッキとして機能している。

1980年代のある日、わが「350」のわずかなフラッターが気になって、小平のNakamichi本社にじかに持ち込んだことがある。技術者曰く「0.08%のカタログスペックは満たしていますが、気になりますか。」。私、「はい、ピアノなどでちょっと・・・。」。数日後、技術者曰く「おそらく、今までメンテナンスした350の中で最も良い数字にできました。」、いつもこんな調子である。私の「350」も「600」も改造を施してあるのに・・・もちろん、改造内容はちゃんと伝えています・・・文句も言わずに丁寧に修理してくれるところも、技術者の良心を感じる。

Nakamichiに関する熱いサイトはここ・・・http://tron.um.u-tokyo.ac.jp/~kohno/nak.html、メンテナンス情報に関するページもある・・・http://tron.um.u-tokyo.ac.jp/~kohno/nak-mt.html

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