20年ぶりに、とんかつのいもやに行った。店の雰囲気も、きれいに洗い清められた白木のカウンターも、行列の長さも、並び方も、とんかつの味も、何も変わっていなかった。座ればでてくる700円のとんかつ。いまどき、この値段でこれだけのとんかつを出す店をほかに知らない。立派というしかない。
2008年、ランチョンの裏の天ぷらととんかつの店は閉じましたが、とんかつは春日通りに面したところで続いております。
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2018年3月、60年続いたいもやが閉店した。
故・宮田三郎氏の弟子がのれん分けして続けている神保町1丁目の『天ぷら・いもや』、東京・東神田の『とんかつ・いもや』、栃木市藤岡町の『とんかつ・いもや』、青森県弘前市の『天ぷら・いもや』といった暖簾分けの4店舗は残るが、いずれも店主が高齢化したため営業時間を短くするなどのやりくりをしており、いつまで続くかはわからない。