いいもわるいも、東京で英国午後紅茶サイトといえばここ、というくらい世間一般に知られてしまいました。

しかし、ここくらい有名になってしまうと、危険もいっぱいです。大安の休日ともなれば、結婚式でごった返しており（すぐ隣の椿山荘にくらべれば静かなもんですけど）、「とにかくくたびれた、お茶にしよう」「えっ、なに、たかがお茶一杯でこんなに並んでいるの？」という御一行様が行列に加わっていたりして、もう、大変なことになっています。「休日のホテル＝結婚式場」という日本の伝統的スタイルと、静かなホテルの午後のお茶タイムとがミスマッチを起こしているわけです。同じフォーシーズンズ・ホテルでも、海外では結婚式はやっていませんからねえ。海外のスタイルを日本に持ち込んだ時、フォーシーズンズ・ホテルは計算違いをやってしまったようです。

ここ「le jardin」のアフターヌーンティーを楽しもうとするならば、まず、日を選ば（避け?）なければなりません。予約を取ってくれないので（だから、混乱するんじゃないか）、行って見て混んでいたらアウトなんであります。それでも、静かな冬の日の午後なんかに、傾いてゆく午後の日のぬくもりを感じながら、ロビーの喧騒から遮断された窓側の席で過ごすティータイムは、なかなか良いものだと思うのです。