その3のテーマは、2次歪みの打ち消し効果の検証です。同じ動作環境のアンプであれば、負帰還量が多いアンプほど歪みは低くなります。その3のアンプは、その2と比べてトータルの負帰還量は少なくなっていますから、一般論でゆくと歪み率は、
「その3」>「その2」
となるはずです。ところが、その関係が逆転して
「その3」<「その2」
となっています。その3の方の歪み率がおおむね半分になっているという結果は、ドライバ段と出力段との間で行われる2次歪みの打ち消しが相当にうまくいっていることをうかがわせます。(この仮説は、6G-A4汎用シングルアンプその2で証明されました)
測定条件:測定条件:16Ω負荷時、R-ch