My Life Catalogue: ROVER 75
復活したジャガースピリット
XE
Jaguar

ROVER 75に16年間も乗り続けたのは、ROVER 75以外に乗りたいクルマが存在しなかったからです。
多くのROVER 75オーナー達が私と同じ悩みを抱えていました。
Jaguar XJでは大きすぎる、Sタイプはデザインがちょっと・・・、Xタイプは悪いけど論外。
愛車のROVER 75がいよいよ老朽化して、さあ、どうする?と思っていたところに登場したのがJaguar XEだったわけです。

このクルマは3回も試乗しましたが、その時はまだJaguar XEの良さがわかりませんでした。
よくわからないまま思い切った決断をして手に入れたわけですが、乗れば乗るほどに惚れてゆくクルマであること、ROVER 75に乗り続けた自分のテイストにフィットしているという実感があります。

ドイツ車っぽくなったジャガーという声も聞こえてきますが、さにあらず、高速と低速とその中間のそれぞれに魅力的な味のある走りをする点は、やはり英国車のスピリットが生きています。たまに「硬い」というコメントを見ますが一体どこを見ているのやら、5000kmほど走ってみてじつはその逆、「しなやかで程心地よいロールを感じさせてくれる懐」を感じます。ステアリングの効きの的確さや走行ラインの正確性、カーブにおける姿勢安定性は抜群なのに、間違っても急加速やクルマの間をすり抜けるような行儀の悪い運転をしようとは思わないクルマでもあります。

これはXE 20tモデルで、4気筒2000ccのガソリンエンジンで1.6tの車体を引っ張りますが、加速は快適で走行時の回転数は1500rpmくらいで静か、燃費も悪くありません。窓を開けて走れば結構野太いエンジン音を楽しめます。オスミウムというグレーがかった淡いブルーのボディーカラーは早期に廃番になったために個体数が非常に少なく、もし都内でこのボディーカラーのXEを見かけたら私だと思って大体当たっていると思います。

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